2015年、旅先のベルリンで、道端のカフェのテーブルでシロップを吸いに集まる蜂を見た。日本では見たことのない光景を見て、それまで怖いと思っていた蜂に対して、愛らしさを感じた。宿に戻り、幾つか蜂の死体を見つけたので、ケースに入れて日本へ持ち帰った。
帰国後、フィリップ・ボール著「かたちー自然が作り出す美しいパターン」を読んでいて、偶然、蜂のDNAに刻まれた幾何学的な規則性について知る。不思議な蜂の生態に対して、美しさと敬意、憧れを込めて制作した。

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